帝国データバンクの年収事例(役職別)

▮ 役職別の年収モデル(調査営業職の場合)


・新入社員:350万円
・主任クラス:500万円
・係長クラス:750万円
・課長クラス:1000万円
・部長/支店長:1500万円


▮ 給与制度の特徴


新入社員1年目の年収は残業代込みで350万円程度。毎月の給与は基本給約21万円に住宅手当2万円弱が上乗せされ、約23万円程度となる。1年目夏の賞与は額面6万円程度だが冬は50万円近くまで上る。毎年四月に昇給があるが、昇給額は1万円程度と非常に乏しい。入社1~2年間は同期社員と差は生まれないが、その後から昇給率に大きな差が生まれる。

マネージャー・課長クラスになると、年収1,000万円超。調査営業職は数字がすべてなので、契約が取れれば給与報酬は確実に増える。営業成績が良い社員は30代でも年収800~1,000万円を稼ぐことが可能。離職率は高いが、年齢別で見た世間的なサラリーマンとしては高い給与水準。

業績が悪い年は昇給に人数制限があり、頑張っていても見送られてしまうことがある。また、諸手当などが年々低下傾向にあり、過去には営業には調査・営業手当がついていたが、それも廃止された。

残業に関しては上司の評価に響くため、一定時間以上は申請しないようにと指導が入る。労働基準監督署の是正勧告があるくらいコンプライアンス意識が低い会社なので、サービス残業は暗黙の了解。強権的な経費削減により残業申請はほぼ不可能となり、総じて年収はダウン傾向にある。

帝国データバンクの年収


▮ 福利厚生制度


社員寮が東京都世田谷区代沢にあり、寮や社宅を利用していない社員には住宅手当(東京都と東京以外では金額が異なる)が支給される。その他、財形貯蓄制度や慶弔見舞金制度がある。

転勤手当は人事アンケートに転勤してもよい地域として候補を挙げていた場合、社命ではなく希望転勤とみなされ、引っ越し費用や転勤手当など一切出ないので注意が必要。これは新卒にしても同様で、東京で働いてもよいとした場合、地方学生が東京に引っ越しする際の引越手当が出ない。

本社オフィスは青山一丁目にある2000年に竣工したビルで、駅から徒歩1分と立地が良く、原則禁煙のオフィス内は大変きれい。但しビル内にミーティングや休憩などリフレッシュするための空間は少ない。周辺が「青山」なのでランチを楽しみにする人にとっては良い立地となっている。

京都に健康保険組合所有の保養所がある。ロケーションが良く、利用料は安価でそれなりにきれい。門限が早いが、家族連れであればあまり苦にならない。観光シーズンには早目に予約が埋まる。この京都の保養所以外に目立った福利厚生は無い。


▮ 賞与


賞与は5割弱が固定給、5割強が業績連動型の営業給。成績がよければ6~7ヶ月分くらいのボーナスがもらえる。管理職を除き、賞与は半期でトータル70万円~120万円の範囲に収まる人が多い。

▮ 内勤社員の年収


内勤社員は調査営業職と比較して、年収は低く抑えられる傾向にある。総務、人事、経理などの内勤となった場合、仮に昇格しても30歳で年収500万円に満たない。また、調査営業職が実績ベースで昇進が決まるのに対して、内勤部門は一律で、年功序列制が強い。残業に関しては、内勤部署は申請できないことも多い。